2011年10月20日
近年、いわゆる「自転車ブーム」による自転車利用者の増加に伴い
自転車事故による被害の件数、ご相談の件数も多くなってきています。
直近の新聞報道によると、東京都内で平成22年に起きた歩行者と
自転車との事故の件数は1039件で、全国の約4割に上り、
交通事故全体に占める自転車関連の事故の件数も急増しているとのことです。
自転車と歩行者の事故が増えてきた背景には、
「自転車は歩道を走ってもよい」という交通ルールの誤解や、
運転の手軽さ故の、一時不停止や斜め横断といった
運転マナーの不徹底等があるように思われます。
(原則として、自転車は車道左側を走らなければなりません。)
そして、自転車事故の場合、
・自賠責保険のような強制保険がない
・任意保険に加入している割合が低い
(また、加入していても限定的な保障に留まる)
という特質があります。
これは被害者の立場になって考えた場合、
まず、「自転車事故の加害者から適正に賠償はしてもらえるのか」
「保険に加入していない以上被害者は泣き寝入りになってしまうのではないか」
という点は非常に大きな問題です。
また、後遺障害の評価の上でも、
自賠責保険の後遺障害等級認定制度のような一般的・定形的な評価手段がないため、
後遺障害の程度や内容をどのように評価してもらうかという点も特別な考慮が必要です。
自転車事故の被害に遭われ(あるいは、加害者となられ)
お困りの場合は、当事務所までお気軽にご相談ください。